日米賢人会議も「延期」 普天間で米難色(産経新聞)

 日米安保条約改定50周年を記念して、日米両政府が月内に予定していた「日米賢人会議」発足が先送りされることが3日、分かった。米軍普天間飛行場の移設問題で、鳩山由紀夫首相が結論を5月まで先送りしたことに米側が反発しているためだ。同盟深化へ向けた外務・防衛の局長級協議も開催のメドが立っておらず、昨年11月の日米首脳会談で打ち出した50周年に向けた日米協議は全面停止となる可能性も出てきた。

 日米政府は、1月19日で日米安保条約の改定署名50年となるため、同盟深化に向けた日米協議の「第1弾」として、日米両国の有識者らでつくる賢人会議を立ち上げる意向だった。外務・防衛当局の局長級安保対話も計画されてきた。

 鳩山首相は11月13日の日米首脳会談で「日米同盟をさらに深化、発展させたい」とし、今年1年間の協議を通じ同盟関係を強化する考えを表明。オバマ米大統領も了承していた。

 だが、鳩山政権は昨年12月15日、普天間問題で5月まで結論を先送りする方針を表明。キャンプ・シュワブ沿岸部(沖縄県名護市辺野古(へのこ))への移設という現行計画の破棄にもつながる「新たな移設先検討」も打ち出した。

 これに対して米側は「現行計画は日米両国政府で合意したもの」と日本側の方針変更に強く反発。普天間問題に関する日米閣僚級作業グループが12月4日の第2回会合で休止状態となったほか、昨年中に立ち上げ予定だった同盟深化に向けた「閣僚級の政府間協議」も延期となっている。

 日本政府は「日米安保改定50年という節目の年。普天間以外の同盟協議は進めたい」(政務三役)と、普天間問題と日米安保改定の記念行事を切り離し、賢人会議や局長級対話だけでも1月にスタートさせたい意向で、米側と水面下の交渉を続けてきたが、米側は「それより先に決めることがあるはずだ」などと態度を硬化させたままで、協議開始日程は決まっていないという。

     ◇

 賢人会議 特定テーマで、学識経験者と元政府高官らが意見交換し政府などに提言する会合。現職政府高官が入ることもある。賢人会議と呼ばれる民間会議は数多いが、政府主導で設置されるのは少数で、元政府高官らが中心に提言をまとめる。外交交渉の環境整備や長期的ビジョン作成に向け、政府間交渉よりも踏み込んだ内容の提言をまとめ、世論をリードするのが狙い。日米関係では経済構造協議などで設置された。領土問題の残る日露両国や、歴史認識に違いがある日中韓3カ国でも置かれている。

【関連記事】
外務次官が4日訪米、普天間で意見交換
「ポスト鳩山」菅副総理に打順は回るか?
7月に参院選 民主党の単独過半数なるか
日米、日中外交 きしむ日米関係と中国の台頭 
「国思う心」が難局を動かす

torrentファイルの使い方
ひろあきのブログ
パチンコ攻略
ネイルサロン
携帯ホームページ
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。